「昼も思ったんだけどさ、先生名前何て言うの?」 楓が隣の山下先生に話かける。 「ちゃんとステージで挨拶しただろ。」 「そうだっけ?」 「そうだ。」 「で、名前は?」 「山下。」 「覚えた!山下先生ね。」 2人のやりとりが可笑しくて、私と智は顔を見合わせて笑った。 そして、智は私の手を優しく握ってくれた。