「また今度…」 岡本くんはそう言い残し、足早に去って行った。 「さと…先生なんで?」 智たちは今まで岡本くんが座っていたベンチに座った。 「詳しいことは後で。放課後、準備室に来て。」 「うん…智、隣は?」 私は先生の耳元で聞いた。 「あぁ、俺の友達の山下。怜奈にとっては先生だな。」 先生も耳元で言う。 「おいそこラブラブするなよ。」 山下先生はちょっと悔しそうに言った。 「とりあえず準備室な。」 智と山下先生は嵐のように来て嵐のように去って行った。