「今桜井さん1人?」 「あ、うん…楓英語の追試でさ。」 「そっか。なら都合いいや。」 都合いい? 私には悪すぎるんだけど… 「俺、桜井さんに話があってさ。」 そして私の向かいのベンチに腰かける岡本くん。 「話って…何?」 「普通ここまで来たらなんとなくわからない?」 「……?」 私が頭にハテナマークを浮かべていると、岡本くんは笑い出した。