「気付いてないの?」 「は?何が?」 徐々に縮まる距離。 「何であいつがわざわざ怜奈に付いてきてもらったか。」 「たまたま私が暇そうにしてたから…?」 智はため息をつき、私の横に手をついた。 怖くて思わず下を向く。 「鈍感だな…あいつはお前のこと好きなんだよ。」 「え?」 顔をあげた瞬間、唇を塞がれた。