「おはよう。」 いつも正門に日替わりで立っている先生。 今日は運が良いのか悪いのか中里先生。 「よぉ。」 「あ、おはようございます。」 先生は通りすぎようとした私の背中を2、3回叩いた。 言葉ではないけど、 大丈夫って言ってくれてるような気がした。 振り向くと優しく微笑んで頷いてくれた。 私たちは悪くない。 たまたま先生と生徒という関係になってしまっただけ。 私は無駄にポジティブになっていた。