*春色バラード*


唇が離されて、顔を見上げると、

何だか切ない表情をしていた。


怒ってるのかと思ったけど、そうではないのかな…。




……………………。








「………幼なじみのこと話して?」


沈黙を破ったのは慶太だった。

ため息まじりに、

真剣な目で、言われた。



「…えっ?……幼なじみって……弘人?

…話すって……何を?」


内心ものすごく動揺してるけど、とりあえずはとぼけた。