「あっ!!そうだ!!私、手紙だけなら今日中に書けると思うから、これから急いで帰って、手紙書いてくるから、ゆうは家で待ってて!」 「えっ!ちょい、待てって!おい?」 私にはもう、ゆうの声なんて聞こえなかった。 それよりも、早く手紙を書きたくて私は全速力で走った。 男子でこんなに仲良くなって、話が出来て……。 ……信じれて。 14年前、ゆうは生まれて、優しい男の子として育って…。