執事と共に雪遊びを。

恵理夜は、持ってきた紙袋を差し出した。


「これは、」

「退屈してる、って聞いたから」


数冊の本だった。


「お見舞いにいただいた本は、全て読んでしまいましたからね」


春樹は、苦笑してそれを受け取った。


「ありがとうございます」

「他に、入り用なものは無いかしら」

「ええ、大丈夫です」

「良かった」