執事と共に雪遊びを。

「何をしていたの」

「知恵の輪だよ」

「ああ、春樹は得意だものね」


と、恵理夜はクリスマスの出来事を思い出し、懐かしそうに笑った。


「それにしても、雪、解けないわね」


ざくざくと雪を踏みながら恵理夜は歩み寄ってきた。


「冬は日が低いせいか、中庭は日当たりが悪いですからね」

「昔みたいに、雪合戦をやりたくなるわね」