執事と共に雪遊びを。

「……そういえば、」

「はい」

「窓ガラスに書かれた文字は、どこに書かれていたのかしら」

「どこ、といいますと」

「窓の内側とか、外側とか、高さとか」


春樹は思案気に目線を動かしながら答えた。


「確か、窓の内側から。高さは、私の胸の高さくらいでしょうか」