執事と共に雪遊びを。

「怖がってなんか無いわ」


強い調子で恵理夜は言った。


「大体、そんな噂話を信じるなんて……」

「信じているわけではありませんが、いささか退屈しておりましたので。それに、」

「それに?」


春樹は、真っ直ぐと恵理夜を捕えて言い放った。


「この部屋でも、その怪奇現象が起きたのです」