執事と共に雪遊びを。

恵理夜は、病室に目線を戻しながら言った。


「……幽霊の仕業っていうこと?」

「……単純に考えればそういうことになりますね」


恵理夜は、窓を閉め、寒さを堪えるように両腕を抱えた。


「そう、窓といえば……」

「まだあるの?」


思わず、悲鳴のような声が漏れてしまう。