――トン……トン……トン……


遠くからか、近くからかわからないが奇妙なあの音。

雪解けの、春が近づくのことを示す音だ。

春樹は、その音に目覚めさせられた。


外は晴れている。

珍しく、朝日が差し込んでいた。

相変わらず、窓は結露していた。


その窓をみて、春樹は飛び起きた。