執事と共に雪遊びを。

「ねえ、解けた?」


――かちゃり。

少し手間取ったが、いつものように解ける瞬間だけは簡単な音を立てて輪は崩れた。


「どうやったの」


春樹は、丁寧に構造を説明してやった。


「よし、今度は自分で出来るよ」

「大丈夫か」

「うん。じゃ、そろそろご飯の時間だから帰るね」


タクミは嬉しそうに病室を出て行った。