「この病室で人が亡くなったこと、車椅子が動き出したこと。そして縁起の悪い病室番号……これらの偶然が重なって怪奇現象ってことになってしまったのね」 「謎が、一つ解けましたね」 「ええ」 ――恵理夜は、心底ほっとしたような表情で微笑んだ。