楓唯歌(かえでゆいか)。

あたしの6歳のときの夢。

「唯歌、大きくなったらみんなの役に立つ仕事をするんだ!!」

お父さんは、

「そうかそうか。唯歌はえらいなぁ」

って褒めてくれた。

あのときのあたしは、

明日への未来への希望へ溢れていた。

あのときのあたしは誰が見ても幸せそうに

明日を見据えていただろう。

けど、その夢は一瞬にして消え去ってしまった。