狼boyと兎girl

田中さんは本から目を離し私を見た。


前髪が長くて目が見えにくい。


「あ…佐上さん…私はどっちでも…」


どっちでもって答えが1番困るんだよなー…



「田中さんって運動出来るんだっけ?」



私の質問に田中さんは首を横に振った。



じゃあ全校リレーなんて以っての外だよね…?


「じゃあ飴食い競争でいいかな?」


「でもそれじゃ佐上さんが全校リレーに…」


「仕方ないよ!気にしないで!」



私がそう言うと「ありがとう。」と言ってくれた。


私はニコッと笑って戻った。