その封筒を開けると中に便箋と一枚のメモがはさんであった。
その便箋にはこのように記されていた。


「君ノ過去ノ真実、知リタケレバココニコイ」


過去?真実?さっぱり意味が分からない。
新手のイタズラかと思ったが、入っていたメモに目を通す。

そこには前、お父さんと行った隠れ家の暗号が書いてあった。

(お母さんには内緒だ、と言って隠れ家に行く時はいっつも私に秘密の暗号を渡してきた)

「イタズラうさぎさんが2羽」

「お月様はまだ寝てる」

「きらめく流星を捕まえて」


これが暗号。
昔は分からなかったけど、今なら分かる。

イタズラうさぎさんが2羽、これは私とお父さん。

お月様はまだ寝てる、きっとお母さんに見つからないように行けるという事。

きらめく流星をつかまえて、きっと車だ。
ライトが眩しいもの。

でもこれは一体誰が?

お父さんしか知らないのに…まさか…生きてる訳ないよね?

だって…だってっ……。