美里はあの後、阿部先生の言っていた事を思い出していた。

「首を締められたようでした…」

夢だったのかもしれないと言っていたが違うだろう。

親友達を殺した犯人だろうと美里は確信していた。

しかし一つ引っかかる事がある。

殺し方がちがうのだ。

前はカッターやノコギリなどで残忍な殺し方をしていた…。
しかし今回はただ首を締め、殺そうとした。

さらに幸運な事に、阿部先生は助かっている!
相手が死んだかも確かめずに逃げたという事か?


櫻井先生が来た時にまだ犯人はいたのではないか。

首を締め、その後色々な「飾り」付けをしようとしたのではないか。


コトッ。


さまざまな考えを浮かばせていた時、玄関から音がした。

美里はあの時のトラウマがあり、なかなか近づけなかったがやっとのことで玄関までたどり着いた。

玄関の郵便受けを開くと封筒が一枚入っていた。