雪に触れた時フラッシュバックのようなイメージが浮かんだ。

「さて…美里さん帰りましょう…」

「…はい」

「……家の戸締まりはちゃんとして寝るんですよ?」

「…ふふっ…はい」

「?」

阿部は首を傾げる。

「いえ、お母さんのようだったもので…」

「…!」

「では…さようなら」

「えっ…ええ」

何だか恥ずかしいような気がした。