TEL(~~♪)

「ん…何?」

家の電話が鳴る。
受話器を取り問う


「もしもし?」

「美里さん?」

「あぁ…先生ですか、今晩は」

この声は阿部先生だった。

「具合大丈夫?」

「え?」

「今日も学校休んだでしょ?」

「あっ…はい、大丈夫です。明日には学校に行けそうです」

「そう…お大事に」

ガチャン

耳元からはもう「ツー…ツー…」と言う音しか聞こえない

「…」

ふと時計を見ると午後4時44分をさしていた。