「先生の下の名前が塗り潰されているんですけども」 本来は名前がここに書いてあるはずなのにマーカーで黒く塗り潰されていた。 彼はそんなこと気にせずに自分がするべき仕事をもくもくとこなしていく 必要以上に黒く塗り潰された許可証を窓際へ持って行って、透かして見ても意味がなかった 「どうして野宮先生には名前がないんですか?」