「これどーぞ」 手のひらに置かれたこの病院に入る為の許可証だった。 こんな大切なもの渡していいだろうか、と思うけどあえてそこにはふれない。 深瀬さんと関係があるみたいな雰囲気だったから、もしかして何か手掛かりがあるんじゃないかって期待する 「のみやって読むんですか?」 「はい。僕の苗字かっこいいでしょ」 野宮って書いて、のみや先生。 変な人だと思ってたらちゃんと働いてた