「どう、してそんな酷いこと・・・」 「僕の知っている彼とあなたの知っている深瀬さんは別物だからですよ」 いつものヘラっとした笑顔を貼り付けて言う先生に冷や汗を流した 冗談ですよ、なんて言いながら点滴を変え始めていく。 絶対に今のは本気だったはずだってすぐに分かった 先生のカルテを書く手が微小だけど震えていたから 「あの・・・よろしければお名前聞いてもいいですか?」