昼下がり、薄暗くなった放課後
あたしは翔太の所へ向かっていた。



「…」



翔太はいつものようにニコやかに
微笑んでいた


少し茶色の髪が風になびいていた。



そして、隣には…拓也がいた



必死に唾をゴクンと飲み込んで
あたしは翔太に言った



「翔太、この前の…」




「あー!待って、ちょい待って」




「あ、うん」




なぜか翔太は焦っていた


…なんで?