[拓也Side]




「んあー…」




マジでどうしよ。

華がまさか…

けど…今の俺には




「拓也…」


華が俺の名前を言ってた。
けど、今はお前とはー…



「…っ」


俺は唇を噛み締めて
逃げるように
華の目の前から居なくなった。

お前が好きでも
俺が好きだとしでも

今はどうしようもない
そう思った。


美緒という奴がいるし…

前までだったらきっと、
嬉しさのあまり
飛び跳ねていただろうけど



今の状況は違う。