あの場所にたどり着くまで




「あの…本当にいいの?翔太君も好きなんでしょ?華ちゃんのこと」



「え…?ばれた?」



この子は、どこまで頭が回るんだ。

怖いなー…(笑)



「後悔すると思うな…美緒もそうだから」



「拓也に?」




「うん、今でもすごく後悔してる…」




「まぁ、俺はあの二人に幸せになって欲しいからもういいや」




「そっか…」


少しさみしそうな顔を見せる美緒ちゃんは、本当に拓也が好きだったんだなぁと思う。




「でも、もしあの時美緒ちゃんがあのメールを送らなかったら、俺は今でも華に気持ち伝えれてなかったよ…」



あの日、華がフられた日のメールは美緒ちゃんだったらしい。



「けど、拓也君は全部知ってた…」



「え?メールの事?」




「うん、美緒がやって来た全部知ってる」


じゃあ、なんで…


確か、あの日。

拓也に華か美緒ちゃんどっち選ぶかって聞いた時…



『俺は…華が一番大切だ』



って言ってたよなぁ。

なのに言わなかった?



「なんで、言わなかったんだろ」




「それは、きっと拓也君は翔太君も大切だから、二人が付き合ってるって聞いて言わなかったんだと思う」



え…。

拓也はそんな事まで考えていたのか。

俺を傷つけないため…。

バカめ…