雪がちらつかせる寒い日 あたしはいつも通り教室に 向かった。 「…っあ、あの子じゃない?」 ヒソヒソ 「そうそう、噂のあの子よ」 …さっきから何? あたしの方を見て周りが話し出す。 嫌でも聞こえてくる声。 うっとうしい…。 さっさと教室に入ろう。 そう思いそそくさと中に入った。 ーガラー 「あっ、華」 誰かが言うと一斉にみんながこっちを 振り向いた。 …瑠香も。 あたし、何かしたかな… もしかして、翔太の事?