「蓮本当にいいの??」
「いいよ。女に払わせるとかあり得ないだろ」
「ありがとうっ」
そう言ってあたしはクレープにかぶりつく。
「未愛……もう少し慎ましく食べれないのか?」
「何よ、女の子らしくないって言いたいの?」
あたしは一度蓮を睨んで、クレープに視線を戻す。
「少しだけ食べたら、『なにぶってんの?』とか言うくせに。勝手よね」
あたしはまたクレープにかぶりつく。
「ん〜!!おいしーい!!!」
「未愛」
横に座っている蓮があたしの名前を呼ぶ。
「ん?」
あたしは蓮の方を向く。
すると蓮は、あたしに顔を近づけてきた。
え…………。

