あたしは深呼吸をする。 今まで男の子を呼び捨てしたことなんてない。 「れ…蓮………くん」 「だぁからっ、くんはいらないっての」 蓮くんはため息をつきながら言う。 あたしはもう一度深呼吸。 そして思い切り空気を吸い込んだ。 「れ…れ、蓮っっ!!」 つい大声になってしまって、慌てて口を塞ぐ。 「あっはは!どんだけ気合い入れてんの(笑」 蓮くんはゲラゲラと笑う。 「そんなに笑うなぁ///」 あたしは恥ずかしくなって頬を真っ赤に染める。