蓮くんは捨てられた子猫のような顔でこっちを見てくる。


「あはは。未愛顔真っ赤」


!!///

「み、見るなぁ!!!」


あたしは顔が見えないように俯いて蓮くんをぽかぽかと叩く。



「顔上げろよ、未愛」



蓮くんはあたしに巻き付けていた手であたしの顎をくい、と上げる。

あっと言う間に目があってしまった。


あたしは恥ずかしくてすぐに視線を逸らす。


「逸らさないで。オレを見ろ」


ぃやああ///


な、なな何でこんなことになってるのよ!?


あたしはチラッと蓮くんの方を見た。


「未愛の視線…独り占めしたい」



どこまでも真っ直ぐな彼の瞳に、あたしは爆発寸前。


も、も…ムリ……。




あたしは気を失ってしまった。