「この気持ちがなんなのか分からない。初めての感情なんだ」
え?
今度は何の話??
「未愛を見て、初めて可愛いと思った。未愛のこと考えると胸が痛い。…鼓動も速くなる」
そう言ってあたしの肩を掴んで自分の胸に持っていく。
「ちょっ…蓮くん?何やって…//」
「今も速いんだ。わかるか?」
いやいやいや!!!!
そんなの冷静に聴けるほどの余裕はないっ//
「蓮く……」
「最近は何をしてても、未愛のことを考えてた。考えないようにしても…何度も何度も出てくるんだ」
蓮くんに抱き締められているような態勢になっているあたしには、もう何が何だか分からない。

