「……オレ、未愛のこと前から気になってたんだ」
へぇ…………、って
ぇぇえええっΣ( ̄□ ̄;)!?
「いつの間にか目で追うようになってた。誰にも依存せず、一人だけの空間を持つ未愛を」
一人の空間は持ってたかもね。
仲良くなるのが怖かったし。
「そのうちに未愛の人間性が見えてきて…。ほら、休日に教室を掃除してたことあっただろ。実は見えちゃってたんだよね〜」
それは、一人の時間が欲しくて教室に行ったらゴミ落ちてたから気になって…。
「何気ない気配りが出来るというか。廊下に落ちてるゴミを拾ったり、教室移動の時に黒板消したり、カーテンの開け閉めとかドア閉めたりとか……」
どんだけ見てるのよっ///
恥ずかしいわね//
「当たり前のことだけど、なかなか出来ない大事なことだと思わないか?」
蓮くんは真っ直ぐな瞳であたしを見る。

