あたしはいつもの木陰で考える。 無意識に歌を歌っていた。 「〜〜♪」 「やっぱり良い歌だな」 「……!!」 あたしはビクッと反応する。 「あれ?今日はマスクしてるね」 「………」 蓮くんは反応のないあたしの顔をじっと見つめる。 「やっぱり似てる」 「????」 あたしは首を傾げる。 「茶愛って子」 「えっ…」 あたしは思わず声を出す。 「あ、反応した」 蓮くんは面白そうに言う。