「そんな嘘言って…。騙されないわよ!眼鏡返してっ!!」 そう言ってあたしは蓮くんに詰め寄る。 「嘘じゃねぇ」 「嘘に決まってるじゃん。あたしは可愛くないわよっ!」 と言って蓮くんにぐいっと顔を近づけた。 「…ゎ…ちょ、待て!」 ドサッ 「顔近づけすぎだ!//」 蓮くんはバランスを崩し、後ろに倒れた。あたしも一緒に。 ということは、必然的にあたしは蓮くんの上に乗っかった態勢になる。 「……ほら、眼鏡」 そんな状態の中、蓮くんはしぶしぶあたしに眼鏡を返してくれた。 「あ、ありがとう」