†private love†

「……ない…?」


あたしは蓮くんの右手をぎゅっと掴む。



ずっと固まっていた蓮くんは、掴まれたことに気づいたらしくこっちを向いた。



「??」


あたしは蓮くんの視線に首を傾げる。



「……可愛い…」


「はっ!?何が??」


やっと喋ったと思ったら、意味の分からない言葉を発した蓮くん。



「未愛…可愛い…」


「はぁっ!?//」



そんなまじまじと見つめながら言わないでよ!!


あたし、その言葉にﾄﾞｷﾄﾞｷしないほど心臓強くないわよ!?



男の子に耐性ないんだから…。