†private love†






―未愛―





『未愛、最近頑張ってるのね?偉いわよ』


あたしの顔に似た女が言う。



『そんなこと思ってないくせに』


あたしは目も合わせずに吐き捨てた。



『未愛…お母さんは悲しいわ…。こんなにあなたのこと愛しているのに』


目を潤ませ、目元に手を持っていく。



『あんたが愛してるのは……』

『ふう…。未愛?未愛はおとなしく言うことを聞いていればいいの。余計なこと考えてないで仕事をなさい』




あたしの言葉を遮って素を出し始める女優。