「吉川君、あの『今帰ったの?』


ぁ、被っちゃった…


「ぅ、うん。さっきまで、ファミレスで由季と話してたの」


『こんな時間まで?』


「ぅ、うん」



あれ?吉川君少し怒ってるのかな?



『………遅くなる時とか連絡して?』


「…………?」


『ほら、冬だし夜暗くなるの早いし…心配だから迎えに行くよ』


「そんなのダメ!迷惑掛けちゃうし…掛けたくないから」



心配してくれるだけでも嬉しくて有り難いのに、吉川君はそんな事言い出しちゃって…
私はそこまでしてもらうのは、本当に申し訳ない。