「か、和也君!?」


「今の話し何?」


「教室に鞄無かったし帰ったかと思ったよー」


「話し変えてんじゃねーよ」



女子達はかなり驚いた顔で俺を振り返って見てた。

いつもの俺じゃねーって顔してんな?

バカじゃねーの。



「和也君、怖いよ~」


「触んな…今の話何?優美どこにいんの?」


「……………」



俺に、猫見てーな声出して触ってこようとした奴の手を振り払った。
俺の問い掛けに答えない…。



「俺、優美と待ち合わせしてんだけど…」


「た、体育館倉庫だよ」


「ちょっと!?」



一人の女子が観念したように話して、他の女子達がキレてるみたいだった。

でも、そんなのは関係ねー。


お前らは同罪だよ。



「ふざけんな!?お前らのせいで優美は悲しんでんだよ!?そんな、お前ら何か俺が相手にすっかよ」



俺はそう吐き捨てて優美が居る体育館倉庫へと急いだ。



優美、こんな暗い中怖いだろ。
俺は、お前を守れてねーや



体育館までの距離が遠く感じる。