「小学生の時はごめん」


「ぁ……うん…最近って言うかね……あの…」



頭まで下げて謝ってる吉川君。
こんなの見たら無理なんて言えない…
私の続く言葉に吉川君は何も言わず、じっと見つめて話を聞いてるの。



「あのね…。もう気にしてないとかは言えないんだけどね…ただ、こうしてわざわざ謝ってくれて…。そんで、私が言うのも変だけど小学生の時のあの事覚えてて後悔…してくれてたって聞いた時は何だか嬉しかったの。」



言えた…ちゃんと自分の気持ち言えた。
下を向いて話してた私だけど、段々と吉川君の顔を見て話せてた。


吉川君は、ほんわりと安心した様に笑ってて何だか私まで安心した。