「俺、相談なんて言い訳になってるよな…あんなの、愛菜の事で苦しんでる優美には……」


「浮気って思った…でも、それは私が信じれてなかったから。信じれてたら、そんな風には見えなかった」


吉川君は、始めから悪くなかったんだよ。



「ヤキモチ…妬いた事なかったから…だから、これに気付くまで分かんなかったの。でも、吉川君も私と同じ気持ちだった」


「優美…別れる何て言わないで」



私の方だよ…



「言うわけないよ!!私の方が今日言われるんじゃないかって…」



もう涙止まらない…


私は、吉川君に抱き着いた。



「好きだよ~…吉川君」



一人で勘違いして、吉川君まで不安にさせて…



また、ちゃんと向き合えるんだよね。



「優美……」



近付いて来た吉川君の顔…



「ぁ……」



私は、何だかすぐに分かった。

目をキュッと瞑った。



吉川君との初めてのキス。



大好きだよ…吉川君。