―yu-mi.side―



「ゃ、うん…何もない」



吉川君に、愛菜って子とどうなってるか聞きたくて最近はいっつもこう。


何か聞こうとしてやめる。


だって、聞いたりしたら連絡取って欲しくないって思われそうだし信じてないみたいで嫌だから。



「優美、悪いけど今日ちょっと用事出来たから…」


「うん…由季と帰るし大丈夫だよ」



私は、直人君からのメールに返信してると吉川君も誰かからメールが来たみたい。


愛菜って子…?


これくらい聞いてもいいよね?



「あのさ…」


「ん?」


「誰かと会うとか?」



私がそう聞くと吉川君は、あーって少し考えて



「ま、うん…そんな感じ」



って。



やだよ…



愛菜って子なんだよねきっと。



行ってほしくない何て、言えなくて私は



「そっか」



って返事を返すしか出来なかった。