「お仕事は何してるんですか?」


「雑誌の記者だよ?」


「ぽいだろ?だらしなそうなとこが」



そんな事ないよ!何て言ったけど、私もそう少し思っちゃった。



「だから、結構帰りとか遅くなったりすんだよね~…まっ、今日は早く帰ってこれたから優美ちゃんに会えてラッキーだったけど」



お父さんは、煙草に日を付けながらね?って私に微笑み掛けて来た。


私も


「はいッ!」


って笑って答えた。



「オイサンは、こんな娘が出来て嬉しいよ?」



お父さん、凄い人だなって思った。
だって、仕事不定期なのに吉川君とこんなに仲良しだし早く帰ってこれたって言うのに私の為に夜ご飯使ってくれて…。


お父さんが出来たらこんな風に楽しいのかなって思った。


今までこんな風に考えた事も無かった…お父さんがいないのが当たり前だったから。



私は、コンスープも飲み終えてキッチンの片付けを吉川君とした。


座ってろって言われたけど、ご馳走になったからって押しきって2人で片付けた。