夏休み突入!!

って言っても受験生には遊びなんて予定されてなくて…




机の上には山ほどの参考書。


お兄ちゃんと違ってそこそこの頭のあたしはひたすら勉強するしかなくて。



 「あ~~つまんない!!」

大きい独り言。





 「美羽、やる気出させてやろっか??」



 「勝手にドア開けないでって言ってるでしょう!!」



 「へ~そんな態度でいいのかな??」



 「何よ。」



 「今日から、鉄也泊りにくるってよ。 」



 「えっ?? 何で何で?? 何も聞いてない!!」



 「妹思いの俺が手回してやったの。俺より頭がいい鉄也に美羽の家庭教師お願いしよってね」



 「パパとママは??」



 「それいい考えだ!! とか言ってやけに聞き分けいいんだよな。 まぁ相手が鉄也だからな…」



 「本当??」



 「あぁ。やる気出ただろう?? 妹思いのお兄様に感謝しろよ。」



 「うん。うん」


鉄兄が泊りに来る!!

嬉しくて嬉しくて…


テンションが上がっていく。