「あらっ今日はご機嫌ね。」



 「幸子さん///」


いつものヒールの音がしなくて気付かなかった。




 「幸子さん今日ヒールじゃないんだ。」



 「気付いた?? 美羽ちゃんには秘密に出来ないか」



 「どうしたんですか??」



 「わたしね… お腹の中に赤ちゃんがいるの。」





 「え――――――――――!!」



 「そうよね。びっくりするわよね」



 「はい。 もうビックリどころじゃありません!!」



 「彼ねぇ。この病院のドクターなの」



 「そうなんですか?? 初耳です」



 「初めて話すもの。 彼と結婚も決まったわ」



 「おめでとうございます。 大学はどうするんですか??」



 「休学かな… 後の事はどうなるかわからないけど、今はこの子を守る方が先だもん」



 「そうなんですね。」



 「この事はまだ鉄也にはナイショね。時期を見てわたしから報告するから」



 「はい。 ナイショですね」



あまりにビックリしすぎて…
言葉が見つからない。



でも、幸子さんがキラキラキラキラって輝いて見えたんだ。