朝が来ない事を願っても朝はやってくる!!


それもピーカンの朝。



太陽なんて朝から張り切っちゃって、春の心地よい陽気。





まるで… 別居するのが正当な事!!って言われているみたい。




 「鉄也君寂しくなるな。 いつでも泊りに来い、待ってるからな!!」



 「ありがとうございます。 長い間お世話になりました」


パパと鉄兄の会話が、鼻をツーンと刺激して涙線を刺激する。



泣いたらヤバいかな??


お世話になってたんだもん。 泣くくらいいい??



涙ひとつ流すにも色々考えてるあたし。




 「美羽ちゃんもありがとうね。」


笑顔で手なんか振られたら、鉄兄の胸の中飛びこんじゃうよ!!



我慢してんだから!!


泣くのも… 鉄兄に甘えるのも!!



我慢してるんだよ。



小さく手を振って、素っ気ないかもだけど部屋に引っ込んだ。


だって…我慢の限界だったんだもん。