「美羽、ずっと俺のそばにいてくれ。」
「鉄兄… あたしはずっとそばにいるよ。」
「もうすぐ、俺が家に帰って環境がガラッと変わってしまう。 今までみたいにいつも美羽のそばにいて上げられなくなると思うんだ」
「うん。」
「それでも、何かあったら駆けつけるし、出来るだけそばにいたいと思ってる。」
「うん。」
「俺たちは特殊すぎるからなぁ。普通に戻すのも戸惑うよ」
「… だよね。」
「まぁ、何でも言うように!! 勝手にモヤモヤして不安になられても俺が困る」
「はい。」
「俺には美羽が必要だから…」
ふわって鉄兄の匂いがして、ギュッと抱きしめられて…
もうそれだけで…
こんなに胸が苦しい。
ドキドキがバクバクに変わって、鉄兄の匂いに胸キュンで…
そっと鉄兄の背中に手をまわす。
今はこうして、お互いの温もりに安心して癒される。



