「おかえり。」
「ただいま。」
お互いに口数が少なくて息苦しい車内。
話しかけたくても…
聞きたくても…
口に出す言葉を探しては言葉にならない。
無言のまま走りだした車。
笑いながら楽しそうに歩いている学生たちがやけに目に飛び込む。
「美羽、何から話せばいい??」
「その前にあたしの話しを聞いて。 あたし美月ちゃんに嫉妬してた」
「そんなの見てたらわかるよ。 俺ってそんなに信用ないかな??」
信用?? … してるよ。
してるけど…
鉄兄の言葉が尖ったナイフのようにあたしを責める。
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