放課後。

美莉に言われたから。
というのもあったけど、
私は、自分の席で待っていた。

ホントに涼空が来る保証なんてないし、
私だってホントに渡せるかだって分からなかった。

放課後特有の静けさとは裏腹に、
私の心臓はうるさいくらいにバクバク鳴っていた。