ことの発端は、
友達の美莉《ミレイ》の言葉だった。


高校3年。
大学受験。

センター試験も終わって、
受験モードも一段落。
そんな1月下旬だった。


学校は既に自由登校期間中。

既に私大に合格してる私は、
バイトしたり家でごろごろするのにも飽きていた。


友達の美莉にも逢えないし、
好きな人の姿さえ見られないし。


だから、今日が久々の登校日ということで、
朝から浮き足立っていた。
それこそ家を出る前からワクワクしていたくらいに。